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ペットと相続 2

  • 臼倉夕佳
  • 2025年2月16日

愛するペットの将来を守るために

ペットを飼っている方なら、一度は「自分に万が一のことがあったら、この子はどうなるのだろう?」と考えたことがあるかもしれません。特に犬や猫などのペットは家族同然の存在です。そんな大切なペットの未来を守る方法として注目されているのが「ペット信託」です。

ペット信託とは?

ペット信託とは、飼い主が自身の死亡や病気・高齢などでペットの世話ができなくなったときに備え、信頼できる人や団体にペットの飼育と資金の管理を託す仕組みです。通常の遺言では「誰にペットを託すか」を指定できますが、それだけではペットの生活が本当に保障されるか不安が残ります。一方、ペット信託では、資金の運用や使途も細かく定めることができるため、より確実にペットの生活を守ることができます。

ペット信託の主な目的

 1.ペットの生活保障
飼い主が病気や事故でペットの世話ができなくなった場合に備え、信託を通じてペットの生活費用を確保できます。信託の資金を使って、ペット食事、医療、住居などの必要な費用をカバーすることができます。

 2.ペットの新しい飼い主の指定
飼い主が急死する前に、ペットを引きとる人(受託者)をあらかじめ指定できます。これにより、ペットが新しい家で安定して暮らせるようにすることができます。

 3.法律的な保障
ペット信託は法律的に有効であり、信託契約を通じてペットの世話を確実にするための法的手段を提供します。特に、ペットがのちに不安定な状態にならないようにするためには重要です。

ペット信託のメリット

  1. ペットの生活が保障される
    • 具体的な飼育条件や医療費、食事内容などを指定できるため、ペットの生活の質を維持しやすい。
  2. 資金の適正な管理
    • 受託者がペットのために適切に資金を使うようにルールを決められる。
  3. トラブルを回避できる
    • 親族や友人に「世話を頼んだつもりが断られる」といったリスクを減らせる。飼い主が自分の亡くなったあともペットが安全に幸せに暮らすことができるを確信できるため、飼い主にとっても大きな安心感をもたらすでしょう。

ペット信託の方法

  1. 信頼できる受託者を決める
    • 家族、友人、動物保護団体、弁護士などから選ぶ。
  2. 資金の準備と管理方法を決める
    • 飼育費や医療費としてどの程度の資金が必要か計算する。
  3. 契約書を作成する
    • 弁護士や専門家に相談し、正式な信託契約を作る。
  4. 監督者を設定する(必要に応じて)
    • 受託者が正しくペットを世話しているかチェックする役割の人を決める。

まとめ

ペット信託は、飼い主が安心してペットの将来を託せる制度です。特に長生きする動物を飼っている方や、頼れる親族がいない場合に有効な手段となります。ペットの幸せな未来のために、一度ペット信託を検討してみてはいかがでしょうか?